研究職の人材派遣は、高度なスキルを持った人が活躍する分野です。この分野では、専門的な知識と技能が必要で、研究開発や試験・解析など高度な業務を担当することが多くなります。そのため大学を卒業した人が就職前に利用することが多いといえるかもしれません。新卒者が一般的に求められる就職条件に加えて、専門知識やスキルを身につけるために、派遣先での研究業務に従事したりしているのです。

また一定期間の派遣を経て、勧誘されて正社員としての採用が決まることもあります。一方で、研究職の人材派遣には肉体労働の派遣とは異なる価値が存在するのです。専門的な知識やスキルが必要とされるため、給与水準がとても高いことが多く、正社員と同等かそれ以上の給与を得ることができる場合があります。また、多くの場合、正社員と同等の待遇を受けることができるため、福利厚生や社会保険、有給休暇なども利用できたりするのです。

研究職の人材出向には、使う側のメリットとしては、必要なスキルや知識を持った人材を短期間で採用できるという点が挙げられます。例えばプロジェクト期間が限られている場合や、急な人員不足が生じた場合など、臨機応変な対応が可能です。一方で、使われる側にとっては、短期間で高度なスキルを身につけ、経験を積むことができるというメリットがあります。さらに、様々なプロジェクトに参加することで、幅広い業務経験を積むこともできるでしょう。

ただし出向期間が限られているため、次の仕事が決まる前には転職活動を開始する必要があるなど、デメリットもあります。